宝塚すみれ霊苑に洋型墓石が完成しました。ノルウェー産ブルーアンティークの和洋折衷型オリジナルデザインです。

こんにちは。弊社のブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。神戸・兵庫一円で、お墓のお仕事をさせていただいていおります池尻石材工業の池尻です。

今回は、宝塚市営の宝塚すみれ霊苑に建てさせていただいたオリジナルデザイン墓石についてご紹介します。

「宝塚すみれ霊苑」の詳細はこちら>>

こちらが完成したオリジナルデザイン墓石です。石塔と法名碑はノルウェー産の御影石ブルーアンティーク、外柵部分は中国産の白御影石を使用しています。お施主様は70代の女性で亡くなられたご主人様のお墓です。お墓作りに当たっては、娘さん息子さんも一緒にご家族皆様で検討して進められました。

親戚の方が既にこちらの霊園に和型墓石を建てておられましたので、当初は和型のお墓を建てられるご予定でした。打ち合わせの際にひとつだけデザイン墓石の図面を持参したところ、「こちらもいいですね」と気に入ってくださり、ご家族で検討された結果、最終的にこちらの和洋折衷型のデザイン墓石に決まりました。

 

ノルウェー産のブルーアンティークは稀少な石なので、霊園でもあまり使用例が見られません。濃い茶色にブルーの結晶が混じっている美しい石です。深みのある複雑な色合いを気に入ってくださったのですが、打ち合わせの時点では石が手に入るかが不明でした。後日、問屋さんに確認して石を確保することができ、ご希望の石で建てることになりました。

 

さて、これから工事に入ります。基礎工事の様子です。宝塚すみれ霊苑では、納骨室部分から外への排水用の金属製パイプが最初から設置されています。

 

基礎部分の4方向のレベルチェックをしています。

 

格子状にワイヤーを組んで地盤の強度を高めます。

 

コンクリートを流し込みました。

 

コンクリートが固まりました。木枠を外して、再びレベルチェックをしています。木枠がはまっていた部分に外柵の延べ石を設置していきます。

 

外柵と納骨室の基礎部分、アプローチが出来上がりました。

 

納骨室の地上部分を組み立てています。手前に寝かせている石が納骨室の前面にセットされるフタの部分です。家名と家紋が彫ってあります。

 

納骨室の中の様子です。淡路島産の天然の砂を敷いています。

 

右奥に見えるのは空気抜きの穴です。

 

納骨室の空気抜きの穴は、丸くくり抜いて網戸付きのステンレス製金具をはめ込むことが多いのですが、今回は格子状に加工して内側から網戸を貼りました。一手間かかりますが、落ち着いた高級感が出ます。

 

伝統とモダンが融合した和洋折衷型のオリジナルデザイン墓石が完成しました。地上納骨型で、家名と家紋が彫刻されている石板が納骨室の蓋になっています。

 

アプローチの貼り石部分は滑らないようにビシャン仕上げにしています。ビシャンというハンマーで石材の表面を叩いて仕上げます。

 

水鉢は彫らず、同じ石で作ったお揃いの水入れと線香入れを設置しました。左右にステンレス製の防風扉付きのローソク立てを設置しています。お参りやお手入れがしやすい工夫をしています。

 

 

納骨式の日には、親戚の方々もたくさんお集まりになりました。
オリジナルデザイン墓石は出来上がった実物をご覧いただくまで、なかなかイメージしづらいこともありますが、親戚の皆様にもご好評いただけたようです。

 

お客様はお仕事を休んで、工事の様子を見に来ていただいたこともありました。無事に完成してお客様も安堵されたようです。喜んでいただけてたいへん嬉しく思います。

関西では地上納骨型はあまり多く見られませんが、このように広さに制限のある墓地ではボリュームが出て映えます。また通気が良く、納骨室の中がきれいな状態で保てますので、これからもお勧めしていきたいと思っています。
この度はご用命ありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

「宝塚すみれ霊苑」の詳細はこちら>>

 

Follow me!