混迷する中国産地状況の中で

houtiin

8 月に中国石材産地 で あ る 、 厦門・大連 へ行 ってきました。中国石材工場 は、ここ十年年来 の受注減少に加えて、今年年度上半期 は昨年年比受注金額 が30%減となっており、経営が大変厳 しい状況となっています。

中国石材工場 の給与体制は、基本出来高制 ですが、2~3年年前 から工員確保 の為に、固定給比率 が増加しており、経営負担が大 きくなっております。

受注の無い工場 は経営を維持していく事が難しくなるものと思われます。単純に加工工場数 が減るだけなら、需給のバランスが取れ良 い事なのですが困ったことに、品質劣化 に拍車が掛かると言 う、悪い方向 に向かっています。

“なりふり 構わず”というか”手段 を選ばず”、安価にて注文を獲得しようという工場 が増加し、特に福建省 の多くの工場 においては、●石質 の偽装(玉 を叩いてごまかす、ナデを焼いて色 を入 れる等)が常在化●研磨工程 の手抜 き、面取 り等基本的な加工 の手抜 き●梱包材を減らし、適当な縄掛け等、悪質な加工劣化 が蔓延しています。

残念 ながら日本 の墓石加工 の技術、”お墓”という神聖な商品の理念等 は、過激な受注競争によって失われつつあり、極論 ですが、福建省墓石工場 は何でも有りの『末期的』とまでいえる状況と考えます。

日本側 が、この実態を充分把握出来ていない、もしくは目 をつぶっており状況は改善するどころか、国産原石 の三等品が大量 に中国で加工 される等墓石業界にとって、もっと深刻な事態が進みつつあるとの情報もあります。

この様な状況下、弊社では、従来通り   主要取引公司のオクノ専属工場にて専属検品員による、全量組立検品を愚直に継続致しております。(ご要望を頂ければすべての現地組立立検品写真が提示可能です)オクノ専属工場には、非常に厳しい要求を継続していますが、主要公司の経営者も『厳しい時の信用が重要』という事をよく理理解し、愚直に取組み成果を挙げております。   弊社は、最終のユーザー様への商品提供において、販売店様が自信を持ってお勧めできる商品作りに、現体制を維持・発展させ信頼を得て参ります。施主様が手を合わせられる大切な商品という事を念頭に置き取り組みます。

OKUNO TRADING CORPORATION OKUNO NEWS vol.4 2015年10月23日 より

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